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当院の脳神経外科は、4名のスタッフ(日本脳神経外科学会専門医4名、日本脳卒中学会指導医3名・専門医3名、日本脳卒中の外科学会技術指導医1名、日本脳神経血管内治療学会専門医2名、日本神経内視鏡学会技術認定医1名)で診療を行っております。
当科では、脳血管障害(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)、脳腫瘍(良性脳腫瘍、悪性脳腫瘍)、頭部外傷、三叉神経痛、顔面けいれんなどの診療を行っており、特に脳血管障害の外科的治療に力を入れております。
また、救命救急センターと共同で、脳血管障害や頭部外傷に対して24時間体制で診療しています。

一般社団法人日本脳卒中学会認定「一次脳卒中センター(PSC: primary stroke center)」に2024年4月に認定されました。

認定期間は2024年4月1日~2025年3月31日までです。

一次脳卒中センターとは以下の機能や体制が整った医療機関に認定されています。
1.
地域医療機関や救急隊からの要請に対して、24時間365日脳卒中患者を受け入れ、急性期脳卒中診療担当医師が、患者搬入後可及的速やかに診療(rt-PA治療を含む)を開始できる。
 
2.
頭部CTまたはMRI検査、一般血液検査と凝固学的検査、心電図検査が施行可能である。
 
3.
脳卒中ユニット(SU)を有する。
 
4.
脳卒中診療に従事する医師が24H/7D体制で勤務している
 
5.
脳卒中専門医1名以上の常勤医がいる。
 
6.
脳神経外科的処置が必要な場合、迅速に脳神経外科医が対応できる体制がある。
 
7.
機械的血栓回収療法が実施出来ることが望ましい。
 
8.
定期的な臨床指標取得による脳卒中医療の質をコントロールする。
 
※なお、脳神経外科で治療を受けられた患者さまについては、「日本脳神経外科学会データベース 研究事業(Japan Neurosurgical Database:JND)」へのデータベース事業に参加しております。詳細については、脳神経外科疾患データベース症例登録ご協力のお願いをご覧ください。

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脳神経外科疾患データベース症例登録ご協力のお願い
脳神経外科では、「日本脳神経外科学会データベース研究事業(Japan Neurosurgical Database:JND)」へのデータベース事業に参加しております。登録・事業へ提供する情報は、脳神経外科治療を受けられた患者さまの氏名・住所を除く診療情報となっておりますが、データベース事業への参加は患者さま自身の自由意志になります。特に不同意の意志表示がない場合には同意があったものとさせていただきますが、意思の変更等を行う場合、その都度、当事業の実施責任者の脳神経外科 泉谷智彦 にお申し出ください。詳細は、「当院で脳神経科治療を受けた患者さまへのお願い」をご参照ください。なお、データの登録を行うことで、患者さまの治療方針の変更や、新たに危険が生じることはなく、対象者に新たな経済的負担が生じることもありません。
当院で脳神経外科治療を受けた患者さんへのお願い

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検査・治療法の特徴

★ 2017年8月より、「脳卒中ホットライン」(医療関係者専用の、脳神経外科医師への直通電話)を開設しました。
★ 2015年10月より、日本脳神経血管内治療学会専門医が着任し、2016年10月からは、2名に増員されたこともあり、超急性期脳梗塞に対するrt-PA(アルテプラーゼ)静注療法や脳血管内治療(機械的血栓回収術)も積極的に行っています.また脳動脈瘤や頸部内頸動脈狭窄に対しても、従来の開頭脳動脈瘤頸部クリッピング術や頸動脈内膜剥離術に加えて、脳動脈瘤コイル塞栓術や頸動脈ステント留置術も行っております.
★ 2016年10月より、日本神経内視鏡学会技術認定医が着任したため、脳出血や下垂体腫瘍に対する低侵襲な内視鏡手術も開始しております.
★ 2015年度よりボトックス+リハビリ併用治療を開始しております。
脳卒中による痙縮(強いつっぱり)に対する治療手段として「ボトックス」が用いられていますが、「ボトックス」の治療は、正確に適切な筋肉に注射することではじめて、その効果を得られます。そのため当院では、医師をはじめ、筋肉を熟知したリハビリスタッフや薬剤師による「チーム ボトックス」を結成し、患者さまに最適で効果的な「一泊二日ボトックス+リハビリ併用治療」を行っています。長期の入院加療が困難な方にも対応でき、かつ、短期間で最大の治療効果を得られるように取り組んでいますので、従来の外来治療で効果が得られなかった方も、ぜひ当院にご相談ください。
★ 2014年度より遠隔画像閲覧システム「シナプスゼロ」を導入し、医師が院外にいる場合にも、専門医による放射線画像を用いた診療支援が可能になり、休日・夜間における脳卒中患者さまへの早期診断や、早期の治療開始に効果を発揮しています。
★ 2023年度より、フローダイバーターシステムを使った脳動脈瘤の治療を行っています。
 

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手術実績

過去3年間の手術件数
 202120222023
脳神経外科的手術の総数255231219
脳腫瘍71013
脳血管障害:
破裂動脈瘤
464
脳血管障害:
未破裂動脈瘤
173
脳血管障害:
脳動静脈奇形
100
脳血管障害:
頸動脈内膜剥離術
635
脳血管障害:
バイパス手術
010
脳血管障害:
脳出血 (開頭手術)
12815
脳血管障害:
脳出血 (内視鏡下手術)
1688
脳血管障害:
脳出血 (定位手術)
010
外傷:
(開頭手術)
8169
外傷:
慢性硬膜下血腫
343847
奇形000
水頭症:
シャント術
1269
脊椎・脊髄000
機能的手術124
その他の脳神経外科手術343433




血管内治療の総数1199168
血管内治療:
破裂動脈瘤塞栓術
221718
血管内治療:
未破裂動脈瘤塞栓術
81711
血管内治療:
脳動静脈奇形塞栓術
310
血管内治療:
硬膜動静脈塞栓術
130
血管内治療:
機械的血栓回収術
553821
血管内治療:
頸動脈ステント留置術
10511
血管内治療:
血管形成術
02
血管内治療:
腫瘍栄養血管塞栓術
312
その他の血管内治療1091

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主な検査・設備

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医師紹介

松下 展久

第一脳神経外科部副部長

溝渕 佳史みぞぶち よしふみ

徳島大学 平成11年卒業

専門分野脳腫瘍、顔面けいれん、三叉神経痛の手術、高次脳機能障害
指導医・専門医・認定医
日本脳神経外科学会専門医、日本神経外傷学会指導医、神経内視鏡学会技術認定医、日本DMAT隊員、Doctor of Doctors Network優秀専門臨床医、徳島大学病院非常勤講師、国際緊急援助隊、がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修修了
松下 展久

第一脳神経外科部副部長

松下 展久まつした のぶひさ

徳島大学 平成14年卒業

専門分野脳血管障害、脳血管内治療、脳卒中外科、神経内視鏡手術
指導医・専門医・認定医
日本脳神経外科学会専門医、日本脳卒中学会指導医・専門医、日本脳神経血管内治療学会専門医、神経内視鏡技術認定医
羽星 辰哉

医師

板東 康司ばんどう こうじ

福井大学 平成28年卒業

専門分野脳神経外科全般
指導医・専門医・認定医
 日本脳神経外科学会専門医、日本脳神経血管内治療学会専門医、がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修修了

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