令和3年度 高知赤十字病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 734 165 361 566 660 933 1,418 2,614 2,051 867
【定義】
 令和3年度(令和3年4月1日~令和4年3月31日)に一般病棟を退院した患者数です。年齢は入院時の満年齢です。
【解説】
 当院は、救命救急センター併設の地域医療支援病院のため、主として救急患者や紹介患者を受け入れ、高度医療を提供しています。
 退院患者数は、前年度より464人(4.6%)増加、年齢別構成は前年度と同様の傾向を示しており、60歳以上の占める割合は67.0%となっています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 192 8.13 9.21 10.42% 76.31 ERCP・EST
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 182 17.25 20.57 48.35% 85.85 誤嚥性肺炎
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 119 10.51 13.14 23.53% 81.15
050130xx9900xx 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 102 16.22 17.35 32.35% 86.02
180010x0xxx0xx 敗血症(1歳以上) 手術・処置等2なし 90 18.78 19.22 36.67% 80.17
【定義】
各診療科別に患者数の多いDPC14桁分類について、DPCコード、DPC名称、患者数、当院の平均在院日数、全国の平均在院日数、転院率、平均年齢を掲載しています。
【解説】
 当院の内科は、総合内科、血液内科、糖尿病・腎臓内科、循環器内科、呼吸器内科、消化器内科で治療を行っており、患者数は全症例の2年度とほぼ同じ38.3%を占めています。
最も多い症例は、胆管結石・胆管炎で、内視鏡を用いて乳頭切開術やステント留置術などの治療を行っております。以下、2位が誤嚥性肺炎、3位が尿路感染症、4位が心不全、5位が敗血症と続きます。2から5位の症例は、手術の実施がほとんどないDPC症例となっていますが、その多くが救急医療入院を必要とされた症例となっています。(60~90%が救急医療入院)
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用パス
140010x199x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2なし 355 5.77 6.13 0.85% 0.00 低出生体重児
妊娠期間に比較して低体重
140010x299x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重1500g以上2500g未満) 手術なし 手術・処置等2なし 52 7.33 11.01 0.00% 0.00 低出生体重児
妊娠期間に比較して低体重
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 定義副傷病なし 51 4.49 5.83 0.00% 0.71 小児咽頭炎
小児細気管支炎
060380xxxxx00x ウイルス性腸炎 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 32 3.59 5.53 0.00% 4.47 小児急性胃腸炎
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 27 4.30 6.24 0.00% 3.07 小児喘息・喘息様気管支炎
【解説】
 当院では、年間600症例を超える分娩数があり、産婦人科と連携しながら新生児・未熟児に対する治療を行っています。そのため、上位5疾患中、1,2位を関連疾患が占めています。
 また、新生児以外では、急性気管支炎、喘息やウイルス性腸炎など、地域の医療機関からの受入れを積極的に行っており、3~5位の疾患分類となりました。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用パス
060335xx02000x 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 84 6.24 7.11 5.95% 65.70 腹腔鏡下胆嚢摘出術
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 80 4.16 4.74 1.25% 67.36 ソケイヘルニア修復術
腹腔鏡下ソケイヘルニア修復術
060150xx03xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 52 4.67 5.40 0.00% 39.23 虫垂切除術
060020xx02xxxx 胃の悪性腫瘍 胃切除術 悪性腫瘍手術等 50 12.12 18.34 20.00% 70.04 腹腔鏡下幽門側胃切除術
040040xx97x00x 肺の悪性腫瘍 手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 47 9.62 10.47 8.51% 68.47 肺切除術
【解説】
 外科は、消化器外科、呼吸器外科、乳腺・甲状腺外科、救急医療等の幅広い疾患を取り扱っています。
 令和3年度の上位4位までは前年同様に消化器疾患が占めましたが、3位に虫垂炎、4位に胃の悪性腫瘍がランクインしました。5位には、あらたに肺の悪性腫瘍が入りました。毎年、上位に入る化学療法は、外来でのレジメンが増えたことで外れています。
 当院の平均在院日数は、上位5位までの全てが全国の平均在位日数より短くなっています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 182 18.18 25.32 92.86% 81.77 (BHP)大腿骨人工骨頭置換術
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 87 18.39 23.02 51.72% 76.29 (TKA)人工膝関節全置換術
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 76 18.32 20.63 51.32% 71.59 (THA)人工股関節全置換術
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 68 11.97 19.34 88.24% 81.44 圧迫骨折
160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 定義副傷病なし 57 4.65 4.99 14.04% 52.72
【解説】
 整形外科では、救命救急センターの使命である急性期疾患はもちろん、専門性の高い脊椎や関節などの慢性疾患についても、整形外科全般にわたり対応しています。特に地域連携を大切に考えています。
 症例数の増減はありますが上位4疾患は前年度と同じであり、1位の大腿骨頚部骨折の手術症例は、地域連携診療計画書(連携パス)を活用し、早期からの転院調整を行うことによって在院日数は、全国平均とより7.1日短く、転院先でのリハビリテーション治療を継続して行っています。
 地域連携を積極的に行っていますので、上位5疾患の平均在院日数はすべて全国以下となっています。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用パス
160200xx0200xx 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。) 鼻骨骨折整復固定術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 12 4.92 5.16 0.00% 49.00
161000x199x0xx 熱傷・化学熱傷・凍傷・電撃傷(Burn Index10未満) 手術なし 手術・処置等2なし - - 12.25 - -
070010xx970xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) その他の手術あり 手術・処置等1なし - - 4.66 - -
070071xx97xxxx 骨髄炎(上肢以外) 手術あり - - 34.28 - -
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし - - 7.68 - -
【解説】
 形成外科では、顔面外傷、熱傷、骨軟部の良性腫瘍が上位疾患となっています。
 救命救急センターや整形外科と連携し、顔面骨骨折、広範囲熱傷、重度四肢外傷等を積極的に受け入れています。皮膚および軟部組織の良性・悪性腫瘍に対する手術、糖尿病や末梢動脈疾患から生じる難治性足潰瘍に対する手術、小児の先天異常に対する手術、顔面神経麻痺に対する手術、眼瞼下垂に対する手術等も行っています。また、乳房再建等、他科の悪性腫瘍切除後の再建手術も当科が担当しています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用パス
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 77 11.84 15.63 62.34% 74.40
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 61 7.08 9.78 21.31% 80.25 慢性硬膜下血腫穿頭洗浄術
010069xx99000x 脳卒中の続発症 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 58 1.98 9.51 0.00% 62.31 ボツリヌス&リハビリ併用療法
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 57 5.81 8.30 24.56% 69.81
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 48 15.83 18.90 77.08% 71.50
【解説】
 救命救急センターである当院では、一般社団法人日本脳卒中学会認定「一次脳卒中センター」の認定を取得し、原則、24時間、365日脳卒中患者を受け入れ治療を開始しております。
 脳神経外科では、1位が脳梗塞、2位4位が頭蓋・頭蓋内損傷、3位は2015年度から積極的に行っている脳梗塞後遺症のボトックス治療症例、5位が脳出血となっています。
 脳神経外科専門医が院外にいても、タブレット型端末を使い放射線画像を参照することができる診療支援システムを導入しており、早期診断や、早期の治療開始に効果を発揮しています。
心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用パス
050170xx03000x 閉塞性動脈疾患 動脈塞栓除去術 その他のもの(観血的なもの)等 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 13 5.38 5.32 23.08% 80.77 下肢血行再建術
050161xx9900xx 解離性大動脈瘤 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 12 13.25 16.85 0.00% 73.50
050163xx9910xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし 11 2.00 4.33 0.00% 76.64
050170xx02000x 閉塞性動脈疾患 動脈形成術、吻合術 指(手、足)の動脈等 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 10 9.40 15.85 0.00% 73.80 下肢血行再建術
050161xx97x1xx 解離性大動脈瘤 その他の手術あり 手術・処置等21あり - - 29.08 - -
【解説】
令和3年度の患者数では、昨年と同様に大動脈瘤(大動脈解離を含む)と閉塞性動脈疾患が上位5位までを占めており、症例数は全体としてやや減少傾向となっています。平均在院日数は短縮する傾向が見られており、また転院率も低下していることから、順調に経過して自宅退院となる患者の割合が増加していると考えられます。血管疾患以外の、弁膜症や虚血性心疾患などについても、新型コロナウイルス感染症拡大などの影響により患者数はやや減少しており、上位5位までとはなっていません。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用パス
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 76 7.37 9.39 0.00% 34.13 帝王切開術
120260xx01xxxx 分娩の異常 子宮破裂手術等 62 8.50 9.38 0.00% 32.56 帝王切開術
120010xx99x50x 卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等25あり 定義副傷病なし 59 2.36 4.23 0.00% 58.20 TC療法
120060xx02xxxx 子宮の良性腫瘍 腹腔鏡下腟式子宮全摘術等 59 4.97 6.04 0.00% 42.17 婦人科腹腔鏡手術
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等 55 5.16 6.11 0.00% 43.36 婦人科腹腔鏡手術
【解説】
 当院のお産は、「母児同室を基本に、母乳育児をサポート」しています。
 分娩件数は年間600例以上ありますが、そのうちの自然分娩はDPC除外のため上記症例には含まれていません。
 症例の1位は「胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等」で、2位が「分娩の異常 子宮破裂手術等」、次いで「卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等25あり 定義副傷病なし」「子宮の良性腫瘍 腹腔鏡下腟式子宮全摘術等」が同数で3位となっています。
  悪性腫瘍については、ガイドラインに基づいた集学的治療を行っています。また、良性疾患(子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣嚢腫など)で手術が必要と判断された場合には、身体への負担が少ない腹腔鏡下手術を第一選択にしています。入院期間が短く、早い社会復帰が可能で、1センチ前後の傷が2、3か所残るだけで済み、美容的にも優れています。
 平均在院日数はいずれも全国平均よりも短くなっています。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用パス
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 85 3.18 4.92 0.00% 67.91
030428xxxxxxxx 突発性難聴 57 8.82 8.75 0.00% 60.11 突発性難聴
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 53 8.06 6.47 0.00% 58.85 全麻内視鏡下鼻内手術
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 39 7.95 7.84 0.00% 27.33 両口蓋扁桃摘出術
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 36 6.08 5.71 0.00% 42.89
【解説】
 耳鼻咽喉科では、前庭機能障害(末梢性めまい症)、突発性難聴、慢性副鼻腔炎、扁桃・アデノイドの慢性疾患、扁桃周囲膿瘍・急性扁桃炎・急性咽頭喉頭炎が上位疾患となっています。
 さらに、頭頚部悪性腫瘍、唾液腺腫瘍、声帯疾患、鼻出血、顔面神経障害患者などに対して入院治療を行っています。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用パス
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等1なし 16 8.63 13.07% 0.00 64.38
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 10 6.40 9.22% 0.00 65.90
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし - - 7.68% - -
【解説】
 皮膚科では、帯状疱疹・蜂窩織炎などの感染性皮膚疾患の治療を主に行っています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 79 2.13 2.50 0.00% 69.08 前立腺生検
11012xxx97xx0x 上部尿路疾患 その他の手術あり 定義副傷病なし 77 6.06 7.16 45.45% 82.69 尿管ステント留置術
110070xx03x20x 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等22あり 定義副傷病なし 28 6.68 6.86 10.71% 75.39 経尿道的膀胱腫瘍切除術
110080xx01xxxx 前立腺の悪性腫瘍 前立腺悪性腫瘍手術等 24 14.33 11.63 0.00% 68.54 ロボット支援腹腔鏡下前立腺摘除術(RALP)
110420xx02xx0x 水腎症等 経尿道的尿管ステント留置術等 定義副傷病なし 23 4.43 3.99 0.00% 78.30 尿管ステント留置術
【解説】
前年度に続いて泌尿器科のDPC14桁コード1位は前立腺がんの診断目的で行う生検症例となりました。2位は上部尿路疾患となっております。3位は膀胱腫瘍に対する内視鏡手術症例、4位は前立腺がんに対するロボット手術となるなど、最近では手術を伴うDPCコードが上位を占めるようになってきております。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 110 17 24 30 - 10 1 8
大腸癌 40 56 90 60 - 47 1 8
乳癌 28 25 - - - - 1 8
肺癌 37 12 47 76 52 58 1 8
肝癌 - - - 15 - 19 1 8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
【定義】
 5大癌について、初発患者はUICCのTNMから示される病期分類による患者数を、再発患者は期間内の患者数を掲載しています。
※UICC TNM分類とは、がんの進行度を判定する基準として国際的に活用されている国際対がん連合(UICC)採用のがんの分類方法です。28の部位ごとに各種の検査結果から原発がんの大きさ、広がり、深さを「T」、原発がんの領域リンパ節転移の状況を「N」,他の臓器への遠隔転移状況を「M」として区分し、それらの組み合わせを総合し臨床的病期(ステージ)を判定し、それを元に治療を実施します。手術を実施した場合は摘出組織の病理学的検査を実施し、病理学的な病期を求め手術後の継続治療に役立てています。
【解説】                                                                                                 当院は高知県指定の「がん診療連携推進病院」として、ほぼ全ての部位の「がん」に対し、科学的根拠に基づくがんの「診療ガイドライン」に沿った診断と治療を行っています。治療に際しそのがんの進行状態を正しく判定する事が特に重要であり、諸検査で臨床的病期(ステ-ジ)を決定し患者さんに十分な説明を実施後、要望を聞きながら年齢・身体状況にあわせて手術や薬物療法・放射線治療を組み合わせた「集学的治療」を実施しています。また、近年手術用支援ロボットを使用したダビンチ手術が多部位のがんに対し保険適応となり、通常手術に比較し低侵襲性で合併症のリスクが少ないことから当院でも消化器系や泌尿器系を中心に実施しています。また、呼吸器や消化器などの進行癌には従来の化学療法に加え分子標的治療や免役チェックポイント阻害剤などの組み合わせでよい治療成績を上げています。令和3年の当院の罹患部位別取り扱い患者数上位5部位は「大腸・胃・肺・乳腺・前立腺」となっており、国が実施している「がん」の全国集計とほぼ同じ結果となっています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 16 9.38 52.56
中等症 76 14.08 73.21
重症 32 15.91 83.00
超重症 20 16.95 87.75
不明 - - -
【定義】
 肺炎は、発症する環境によって、3つに分類することができます。日常生活を送っている方が発症する「市中肺炎」、介護施設や療養施設内で発症する「医療・介護関連肺炎」、そして病院内で発生する「院内肺炎」です。
 この指標は、市中肺炎で入院した15歳以上の患者について、「A-DROPスコア」と呼ばれる重症度分類を用い、下記の重症度別に患者数、平均在院日数、平均年齢を示したものです。
軽症:スコア0点
中等症:1~2点
重症:3点
超重症:4~5点(ただし、ショックがあれば1項目のみでも超重症とする)
不明:重症度分類の各因子が1つでも不明な場合
【解説】
 市中肺炎の患者数は中等症が76名(平均年齢73.2歳)と最も多く、全体の半数以上の52%を占めており、令和2年と比べ11名増加しています。また、軽症者から超重症者の全体数も前年と比べ28名増加しています。
 平均在院日数は軽症から重症まで令和2年度と比べて0.8日から3.5日程度長くなっています。 
 軽症から超重症になるほど平均年齢が高くなるとともに在院日数も伸びています。
 救命救急センターをを併設しており、高齢者肺炎の救急搬送が多く、特に慢性呼吸器疾患の患者は繰返し肺炎に罹患する可能性があります。高齢で合併症を有する肺炎は重症化の危険性も高くなります。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 259 16.17 77.58 62.32%
その他 17 12.94 75.00 3.26%
【定義】
 脳梗塞の病型別の患者数、平均在院日数、平均年齢、転院率を示しています。病名は、DPCの「最も医療資源を投入した傷病名」のICD10コードがI63$である症例で、発症日から「3日以内」「その他」に分けた数値を集計しています。
 ※ICD10:International Classification of Diseases and Related Health Problems(疾病及び関連保健問題の国際統計分類)の略称で、世界保健機関(WHO)が世界保健機関憲章に基づき作成した、傷病に関する分類です。現在は、第10回修正版(ICD10)が採択されています。
【解説】
 救命救急センターである当院では、脳梗塞患者のほとんどが発症3日以内の急性期脳梗塞患者となっています。
 急性期脳梗塞では、血管が完全に詰まる前に血流を回復させることで、症状が劇的に改善する可能性があります。治療としては、発症後4.5時間以内であれば、血栓溶解薬(t-PA)静脈注射によって血液の流れを早期に回復させ、脳を障害から救う治療法が確立されおり、24時間、365日対応可能です。 またカテーテルを閉塞している血管まで挿入し、血栓を回収・除去することで脳血流を再開させる「血栓回収療法」も積極的に行っており、24時間、365日対応しています。
多くの症例では、入院当日からリハビリテーションを開始し、社会復帰・自宅退院を目指しています。また高知中央・高幡・安芸医療圏の脳卒中地域連携の会を構築し、「脳卒中地域連携パス」を用いたスムーズな転院ができるよう取り組んでいます。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 128 2.09 7.40 13.28% 77.34 ERCP・EST
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 早期悪性腫瘍胃粘膜下層剥離術 76 0.50 6.67 0.00% 73.83 内視鏡的胃粘膜下層剥離術
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの 70 2.30 3.63 5.71% 72.79 経皮的冠動脈形成術・ステント留置術
K6871 内視鏡的乳頭切開術 乳頭括約筋切開のみのもの 67 1.48 6.24 11.94% 73.66 ERCP・EST
K654 内視鏡的消化管止血術 64 1.97 10.45 26.56% 72.47
【定義】
 各診療科別に手術件数上位5位の術式について、Kコード、名称、患者数、平均術前日数、平均術後日数、転院率、平均年齢を掲載しています。
 患者数が10人未満については非表示としています。
【解説】
 内科の手術は循環器および消化器領域の手術が大半となります。上位手術は、3位の手術を除き、消化器内視鏡を用いた手術が上位を占めています。
 1位、4位は、胆のう・胆道領域の手術となります。ERCPやEUSなどで診断を行い、内視鏡的ステント挿入や胆管結石の摘出などを行っています。 2位の早期悪性腫瘍胃粘膜下層剥離術は、早期の胃がんに対し行なわれています。当院では、拡大内視鏡を用いることで、がん組織の境界線を判断し、過不足なく精密にがん組織の切除を行っています。
 3位は、循環器系の手術となります。記載の手術のほか、その他多数の手術を実施しています。特に発症12時間以内の急性心筋梗塞に対しては、来院からバルーンカテーテルによる再灌流を90分以内に得ることが予後の改善に重要とされ、当院でも常時対応できるよう診療体制を整えています。
小児科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K9131 新生児仮死蘇生術 仮死第1度のもの 12 0.00 6.42 0.00% 0.00
K9132 新生児仮死蘇生術 仮死第2度のもの - - - - -
【解説】
 当院では、年間600症例を超える分娩数があり、産婦人科と連携しながら新生児・未熟児に対する治療を行っています。そのため、手術症例では新生児に関する症例が多くなっています。
 「新生児仮死蘇生術 仮死第1度のもの」は12症例で平均術後日数は6.42日でした。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 127 0.89 4.80 3.94% 63.89 腹腔鏡下胆嚢摘出術
K634 腹腔鏡下鼠経ヘルニア手術(両側) 68 1.06 2.07 1.47% 67.57 腹腔鏡下ソケイヘルニア修復術
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの 52 0.35 3.33 0.00% 39.23 虫垂切除術
K655-22 腹腔鏡下胃切除術 悪性腫瘍手術 41 3.49 9.90 21.95% 72.15 腹腔鏡下幽門側胃切除術
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 34 1.82 9.21 11.76% 73.76 腹腔鏡下結腸切除術
【解説】
 外科では、侵襲性の少ない腹腔鏡や胸腔鏡による手術を積極的に行っています。現在、外科分野では胃がん、直腸がん、肺がんの手術でについて、内視鏡手術支援ロボット「ダヴィンチ」の施設基準の届け出を行い保険適用となっています。
 1位・2位は昨年度と同じ結果となり、3位には腹腔鏡下虫垂切除術、4位には腹腔鏡下胃切除術、5位は腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術で、上位5位すべて腹腔鏡下での手術となりました。
 悪性腫瘍の治療には「手術」「化学療法」「放射線治療」があり、より効果の期待できる方法を総合的に判断し、場合によっては、2つ以上の治療を組み合わせるなど、高度な治療に取り組んでいます。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0821 人工関節置換術 肩、股、膝 170 1.11 16.23 52.35% 74.11 (TKA)人工膝関節全置換術
(THA)人工関節全置換術
K0461 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿 138 1.47 14.37 81.88% 78.42 大腿骨頚部骨接合術
K0731 関節内骨折観血的手術 肩、股、膝、肘 55 1.75 12.56 61.82% 73.15
K1426 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む) 椎弓形成 55 1.44 13.82 41.82% 69.11 腰椎後方固定術
腰椎椎弓形成・切除術
K0462 骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨 53 0.98 8.94 30.19% 57.28
【解説】
 当院は、救命救急センターでの急性期医療に力を入れており骨折手術が多くを占めています。
 1位の人工関節置換術は変形性関節症に対する関節内手術で、膝関節が最も多く、膝関節の置換術では人工関節手術支援ロボット「ROSA Knee(ロザ・ニー)システム」を高知県で初めて導入し、低侵襲で合併症リスクの少ない手術を目指しています。
 2位の骨折観血的手術の手術部位は、大腿骨骨折が最も多くを占めています。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K178-4 経皮的脳血栓回収術 41 0.00 20.66 78.05% 79.20
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 30 0.20 9.30 26.67% 83.10 慢性硬膜下血腫穿頭洗浄術
K1781 脳血管内手術 1箇所 25 2.20 27.48 52.00% 64.60
K164-5 内視鏡下脳内血腫除去術 17 1.59 26.06 88.24% 67.00
K1643 頭蓋内血腫除去術(開頭して行うもの) 脳内のもの 15 4.27 38.27 93.33% 63.67
【解説】
 1位は脳梗塞に対してカテーテルを使用して、閉塞している血管内の血栓を回収し、血流を再開させる手術です。2位は外傷による慢性硬膜下血腫に対しての血腫除去術です。3位はくも膜下出血や未破裂脳動脈瘤に対する手術で、脳動脈瘤の破裂予防や止血のために、血管の中にカテーテルを通して脳動脈瘤の中をコイルで詰める(塞栓する)手術です。4位は頭蓋内の出血により脳を圧迫している血腫を、内視鏡を使用して除去する手術で、5位は同じく頭蓋内の血腫を、開頭して除去する手術です。
心臓血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5522 冠動脈、大動脈バイパス移植術 2吻合以上のもの 12 2.92 21.75 16.67% 78.50 冠動脈バイパス術
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 - - - - - 下肢血行再建術
K6082 動脈塞栓除去術 その他のもの(観血的なもの) - - - - -
K6147 血管移植術、バイパス移植術 その他の動脈 - - - - - 下肢血行再建術
K5606 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む) 腹部大動脈(分枝血管の再建を伴うもの) - - - - - 腹部大動脈瘤人工血管置換術
【解説】
令和3年度の手術件数では、10件以上で1位となったのは昨年同様に2吻合以上の冠動脈バイパス術となりました。診断群分類別の患者数との整合性がとれていませんが、2位以下については血管疾患に対する手術が続いており、こちらについては患者数と相対するものと考えられます。冠動脈バイパス術に関しては、患者の平均年齢が10歳以上上昇していることが、平均の術後日数の増加と転院率の上昇に影響しているものと考えられました。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8981 帝王切開術 緊急帝王切開 96 2.27 6.15 0.00% 32.32 帝王切開術
K8982 帝王切開術 選択帝王切開 93 7.30 5.30 0.00% 33.66 帝王切開術
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側) 腹腔鏡によるもの 65 1.08 3.17 0.00% 41.32 婦人科腹腔鏡手術
K877-2 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 48 1.00 2.96 0.00% 45.15 婦人科腹腔鏡手術
K877 子宮全摘術 38 1.00 6.71 0.00% 46.58 広汎子宮全摘術
【解説】
 当院の分娩件数は年間600例超で、1位が「帝王切開術(緊急帝王切開)」で、2位が「帝王切開術(選択帝王切開)となっています。
 身体への負担が少ない腹腔鏡手術を積極的に行っており、3位が「子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡)」(平均術後日数3.17日)となっています。
耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術 摘出 39 1.00 6.44 0.00% 26.59 両口蓋扁桃摘出術
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅲ型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 31 1.16 7.13 0.00% 62.32 全麻内視鏡下鼻内手術
K3932 喉頭腫瘍摘出術 直達鏡によるもの 21 1.00 1.24 0.00% 59.43 喉頭微細鏡手術
K340-4 内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅱ型(副鼻腔単洞手術) 13 0.85 4.15 0.00% 65.92 全麻内視鏡下鼻内手術
K6262 リンパ節摘出術 長径3センチメートル以上 12 1.00 2.67 0.00% 62.33
【解説】
 耳鼻咽喉科では、慢性扁桃炎・睡眠時無呼吸症候群に対して行う口蓋扁桃摘出手術、慢性副鼻腔炎に対して行う内視鏡下副鼻腔手術、直達鏡による喉頭腫瘍摘出術が上位手術です。唾液腺腫瘍、頭頸部腫瘍に対する手術治療、中耳炎手術なども行っています。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 128 1.34 6.62 34.38% 81.30 尿管ステント留置術
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 電解質溶液利用のもの 48 1.48 6.85 6.25% 75.13 経尿道的膀胱腫瘍切除術
K843-4 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いるもの) 24 1.00 12.33 0.00% 68.54 ロボット支援腹腔鏡下前立腺摘除術(RALP)
K6121イ 末梢動静脈瘻造設術 内シャント造設術 単純なもの 22 5.05 14.41 9.09% 70.14 内シャント造設術
K616-41 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 初回 - - - - - 内シャント拡張・血栓除去
【解説】
経尿道的ステント留置術は昨年に続いて1位であり、19件の増加となりました。2位の膀胱悪性腫瘍に対する経尿道的手術も昨年比7件の増加となっております。3位は昨年から3件減少の前立腺悪性腫瘍に対するロボット手術となっております。泌尿器科では悪性腫瘍に対する低侵襲手術を積極的に行っています。
 手術患者全般の平均年齢が上がっていることから、昨年に比べて平均在院日数も若干延長となりました。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 122 1.18
異なる 46 0.44
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 55 0.53
異なる - -
【定義】
 医療資源を最も投入した傷病名のうち、「播種性血管内凝固症候群」、「敗血症」、「その他の真菌感染症」、「手術・処置等の合併症」について、入院契機病名(入院し治療する必要があると判断する根拠となった傷病名)と同一か否かで集計しています。
 発生率(%)は、各集計項目ごとの患者数/全退院患者数で算出しています。
【解説】
 播種性血管内凝固症候群は、小さな血栓が全身の細い血管内に多発し、血管を詰まらせる病気です。ゆるやかに進行する場合は、主として静脈の血栓塞栓性疾患を引き起こします。また、症状が重く進行が速い場合は、出血の抑制に必要な血小板と凝固因子を使い果たし出血を引き起こします。その他の真菌症も含め、当院では患者数が10未満の症例のため非表示としています。
 敗血症は、感染に起因する全身症状を伴った症候と定義され、糖尿病や血液疾患などの持病がある人に起こるケースが多く、未熟児や高齢者、手術を受けたばかりの人も起こりやすいとされています。
 当院では救命救急センターを併設しており、重症症例を常時受け入れています。そのため、敗血症の症例は多く、3年度は症例の約72.6%が緊急入院となっています。また、入院契機となる病名が敗血症と異なる場合でも、その病名は尿路感染症や急性腎盂腎炎など、感染に起因する病名が多い傾向にあります。
 手術・処置等による合併症とは、術後の出血、縫合不全、感染症などが該当します。合併症を起こさないように細心の注意を払っていますが、起こってしまう場合もあるため、手術や処置前には患者さんに十分な説明を行っています。
更新履歴
2022/09/29
DPCデータの質向上、分析力と説明の向上を目的として、上記7項目を集計し公開しています。