糖尿病チーム

 近年の糖尿病患者様の増加は著しく、その可能性を否定できない人も含めると、全国で約2050万人にのぼると言われています。 糖尿病がこのように増えた原因は、食事の西欧化や車の普及など、生活様式の急激な変化にあります。 糖尿病が生活習慣病と言われるのはこのためです。
 したがって、糖尿病の治療は、ただ処方された薬を飲みさえすればよいというものではありません。 まず患者様自身が、正しい知識を身に付け、生活習慣の改善に努めることが最も大切です。
 高知赤十字病院では、糖尿病患者様の学習や治療への動機付けをサポートすべく、糖尿病教育にいち早く取り組んでまいりました。 現在、日本糖尿病学会の専門医2名と糖尿病療養指導士20名をはじめとした医療スタッフが、 それぞれの専門性を生かしながら連携し、教育入院や外来指導に携わっております。 ここではその概要をご紹介いたします。
(高知赤十字病院 内科 吉本 幸生)

日本糖尿病療養指導士とは
日本糖尿病療養指導士とは、糖尿病とその療養指導全般に関する正しい知識を有し、患者様に熟練した療養指導を行うことのできる医療スタッフに与えられる資格です。全国に17651人、高知県には176人の日本糖尿病療養指導士がいます。(2013年6月現在)
糖尿病治療の基本は食事と運動であり、患者様の自己管理が中心となります。 当院には20名の療養指導士がおり、 医師の指示のもと、患者様一人ひとりの生活を理解し、適切な自己管理がおこなえるよう支援する役割を担っております。
また医師・糖尿病療養指導士を中心として、糖尿病ワーキンググループでは他職種のメンバーが一つのチームとして糖尿病ケアの充実に取り組んでいます。

各スタッフの活動紹介

@生活指導・フットケア(看護師)

「糖尿病は患者が主治医」と言われるように、患者様自身の自己管理が重要です。しかし病気についての知識はあっても、長年の生活様式を変えていくということは難しいものです。私たち看護師は糖尿病教室や療養指導を通して、患者様自身が今までの生活を振り返り、日常生活においての改善点に気づくことが出来るように働きかけています。そして、具体的な行動目標を立てることで、患者様が自信を持って生活に臨めるように支援しています。
また糖尿病は足のトラブルにつながりやすいため、足の観察やフットケアも行っています。2009年秋からは「フットケア外来」も開設しました。外来糖尿病療養指導・フットケア外来は毎週金曜日に行っております。2012年からは「透析予防管理指導」として栄養士・看護師による透析予防のための療養指導も加わりました。
なによりも一人ひとりの患者様の生活全般に合わせた療養指導を目指しています。患者様を中心として、病気や人生に対する思いや希望をふまえながら、病気とうまく付き合っていく方法を一緒に考えていきます。

A食事療法(管理栄養士)

 人それぞれ生活習慣が違うように食生活も様々です。 食に 関する情報も氾濫しています。 食事療法の基本的な知識を身につけていただき、ご自分の身体に合った食べ方をすることが大切です。 この大切な食事についてもう一度おさらいしてみませんか?
 私達、管理栄養士は患者様の今までの生活習慣、 食習慣を参考に患者様に合った改善点を見つけ無理なく継続できるようお手伝いさせていただければと思っています。
 食事についてわからない事があればいつでもご相談ください。

糖尿病の食事療法について


B薬物療法(薬剤師)

 最近では、糖尿病の新薬もいくつか発売され、薬の種類も多くなってきました。
 私たち薬剤師は、糖尿病の薬物療法について、薬の種類や働き、正しい飲み方、副作用や低血糖の知識とその対処法についてお話しています。
 また、 インスリン自己注射については手技の手順や注意点など患者様が安心して行えるよう責任をもって指導しています。
 患者様がやってみようという気持ちになって実行でき、そして継続していけるためのお手伝いをしたいと思っています。

C検査(値)について(臨床検査技師)

 糖尿病の方に限らず、 私たちは皆、 自分の検査値はわずかな異常でも気になるものですよね?
 特に血糖値は常に変動しており、測る時間や採血部位によって大きく違ってきます。 そんな様々な疑問や不安など、なんでもお尋ねいただけるような関わりを心がけています。
 ひとりひとりのライフスタイルに合った血糖測定機器選びから、検査に関するどんなことでも一緒に考えていきましょう。
 患者様に安心して測定を続けていただけるよう、血糖測定 機器のメンテナンスも行っておりますので、 トラブルなどありましたら、お気軽にご相談下さい。

D運動療法(理学療法士)

 運動療法を行うと血糖値が下がるだけでなく、糖尿病のさまざまな症状が改善され、さらには動脈硬化の予防、 老化防止といった点でも効果があることが実証されています。
 運動療法は歩くことを基本として行いますが、合併症の有無、腰痛や膝痛がある、家事や仕事が忙しくてなかなか時間が取れないなど、 一人一人のお身体の状態や、ライフスタイルに応じた指導を行っております。
 私たち理学療法士は運動療法の基本的な知識を習得し、実際に体験していただくことで日頃の療養活動のお役に立てればと考えています。
 何かわからない事があればいつでもご相談ください。
 リハビリ室でお待ちしています(^v^)/~

糖尿病の運動療法について


糖尿病入院について

当院の糖尿病教育入院では毎日糖尿病教室を開催しております。糖尿病教室は医師・コメディカルスタッフが担当し、日々の担当看護師が振り返りと個別指導を行います。入院中には試験外泊も体験し、2週間で糖尿病と自己管理の知識を身につけると共に、自宅での具体的な療養行動の目標立案につなげていきます。

今年度、短期間の入院を希望される方対象の1週間糖尿病教育入院パスもできました。

「2週間糖尿病教育入院」:2週間で基礎からしっかり学ぶコースです。

スケジュール・クリニカルパス

「1週間糖尿病教育入院」:短期間で糖尿病と自己管理について学ぶコースです。

スケジュール・クリニカルパス

糖尿病トピックス

(更新日:2012年6月21日)
このコーナーでは糖尿病チームのメンバーが糖尿病に関する耳より情報をお伝えします。

お問い合わせ先

〒780−8562 高知市新本町2丁目13番51号 高知赤十字病院
担当:糖尿病看護認定看護師 尾崎 みづほ
TEL:088-822-1201(代表) / FAX:088-822-1056