医療現場最前線

ダ・ヴィンチ

 当院では手術療法として手術支援ロボットda Vinci SiTMを2014年3月に導入し、ロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘除術(以下、RARP)を開始しました。
 da Vinciサージカルシステムは高解像度3D画像で視野拡大能力があり、開放手術では死角になる部分でもカメラが繊細に映し出し、鉗子を自由に動かすことができ、手振れ補正機能を有し、きめ細やかな作業性があります。骨盤内の深く狭い空間で手術が行われる前立腺全摘除術などにおいては、より確実な手術が可能です。
 ロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘除術は、開放手術、腹腔鏡手術に比較し、

*低侵襲:出血が少ない、手術時間の短縮が期待されます。
*制癌性:手術で癌を取りきれる可能性が高い(断端陽性率が低い)といわれています。
*術後の尿漏れの回復が早く、症例のよっては前立腺周囲に走行している神経や血管を温存することが可能になりますので、
 男性機能(勃起機能)の温存が図りやすくなることが期待されます。


 また、従来の腹腔鏡下前立腺全摘除術と比較して、比較的少ない症例でも、手術スキルの習得・維持が可能であると考えます。
平成28年4月より、「腎がん」も保険適用になりました。
平成28年4月より、「腎がん」に対する「ロボット支援腎部分切除術」が、健康保険の適用となりました。
対象となる疾患は、転移のない腎臓がんで、大きさが4p以下のものです。
これを受け、当院でもダ・ヴィンチによる手術を開始しております。従来の腹腔鏡に比べ以下のような利点があります。

*手術時間の短縮
*温阻血時間の短縮(腎機能には短い方が良い)
*少ない出血量
*入院期間の短縮
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