治験および臨床研究のご案内- 病院のご案内 -
.
.
臨床倫理の方針
-
患者の意向を十分聞いたうえで患者の自己決定を尊重し、
患者と医療従事者が協力して平等かつ最善の医療を提供します。高知赤十字病院に勤務するすべての職員が病院理念及び基本方針に基づき、患者の権利を尊重して最善の医療を平等に提供することを目的として、次のとおり臨床倫理の方針を定める。
- 患者の理解力や判断能力に応じて十分患者が分かるように説明し、納得していただけるよう努めます。
- 治療及び検査方法等の同意や選択に当たっては、患者の自己決定を尊重します。
- 患者のプライバシーを保護し、個人情報等の守秘義務を遵守します。
-
救急医療、臓器移植、終末期医療、宗教上の理由による輸血拒否等については、
それぞれ 関係法規、ガイドラインに準拠し医療を行います。 -
医療の発展のために必要な研究や、生命の尊厳に関する問題については、
院内各種委員会での審議結果に 従った医療を提供します。- 治験や医学的臨床研究の実施に当たっては、各委員会(治験審査委員会、倫理委員会)において事前に十分な検討を行います。
- 生命の尊厳等に関する倫理的な問題を含むと考えられる医療行為については、倫理委員会において十分な検討を行います。
-
医療の公共性を重んじて地域社会に貢献します。
.
治験のご案内
.
現在、当院で実施している治験
「急性非心原塞栓性虚血性脳卒中又は高リスク TIA 発症後の患者を対象に経口 FXIa 阻害薬asundexian(BAY 2433334)の有効性及び安全性を検討する第Ⅲ相試験」
.
私たちが健康な生活を送ることができるように、さまざまな「くすり」がたくさんの人の力により世の中に送り出されてきました。医学の進歩とともに生み出された新しい「くすり」によって、以前は治らないと思われていた病気が、比較的簡単に治療できるようになりました。しかし、効果が不十分であったり、安心して使える「くすり」がない病気もまだまだたくさん残されています。
今、私たちがすでにその恩恵を受けている「くすり」も、今までの研究・開発の成果として得られたわけですが、ひとつの「くすり」が生まれるまでには様々な評価や検討が慎重に行われることが必要です。
新たに見出された「くすり」の候補は基礎的な実験や動物を対象とした試験と経て、「くすり」としての効果や安全性などの可能性について確かめられます。しかし、「くすり」は人に使われるものであり、人と動物では似ているところもあれば違うところもあります。
人で確認しなければわからないこともたくさんあり、「くすり」の候補が「くすり」として認められるには、人での有効性や安全性が確認されなければなりません。
そのために行われる臨床試験のことを治験と呼んでいます。
当院では、治験の対象となる患者さまに治験のご協力をお願いしております。
治験に参加する患者さまに対しては、経験豊富な治験担当医師が診察を行い、患者さまの安全を第一に考え実施します。また、治験に参加される患者さまのプライバシー(病気に関すること、名前、住所等)は厳重に保護されます。
治験の参加は自由で、治験参加を決めた後であっても理由を問わず中止をすることができます。